どちらかというとさつま揚げ派

基本的に各種ゲーム関連の攻略や感想など

俺とお前とバーチャロン その1

せっかくバトエレR攻略をきっかけに立ち上げたブログなので、せっかくなので僕のバーチャロン遍歴について数パートに分けて自分語りをします。
従って一連のエントリずっと語りなので、攻略について有益なことは何も書いてないです。ご了承ください。





小学校3年生の時、2人いる兄の内のひとりである次兄が
「すごいゲームがあるからやろう」
と、専用ツインスティックとSS版『電脳戦機バーチャロン』を買ってきました。これがすべての始まりでした。



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元から家にセガサターンはあったけど、こっちでやる方が面白いとパッドなんか投げ捨ててツインスティックを持たされ、勧められるままにテムジンを選択。


昔からロボットアニメが好きだったので馴染みは早かったです。


なるほど確かにロボットはかっこいい、しかも背中にセガサターン背負ってるぞこいつ。
ダッシュしたらかっこいい音出してすごい勢いで走り出した。ビームが出る、ソードを振るった、おお、なんかすごい。(小学生並の感想)

などなど、思いつつ。


操作を学び、横ダッシュ攻撃は弱いだのセンターウェポンキャンセルをしようだの色々と仕込まれ、対戦を重ね、9つも離れた弟にあまり容赦もせず、こちらもそれなりに対抗し、度重なるプレイでツインスティックを何台も壊し、もうちょっと優しく使えと怒られたりしました。


確かに扱いは荒かったけどそもそも当時のセガサターンツインスティックって耐久性が低すぎてすぐ壊れるデバイスだったんですよね。小学生にそんな加減は無理でした。





しばらくしていい加減あまり対等なゲームにならないSS版OMGはちょっとイヤになったので対戦は控えるようになりました。
代わりに僕はサクラ大戦をやっていました。兄達が投げた全員攻略に花札クリアまで成し遂げてました。ひどい小学生だ。



更に月日は流れて。ふとその兄からこんな言葉を耳にしました。
バーチャロンの続編がゲーセンで出たんだけど攻撃や動きの種類が増えててすごい。グラフィックも綺麗になってて……」




正直最初に聞いた時はふーんくらいに思ってました。SS版OMGでの対戦であまりいい印象が無かったからです。
ゲーセン通いの習慣も無かったためしばらくこの続編のことを見ることも無く、記憶からも抜け、日々を過ごすことになります。




そして更に経ったある日、兄がゲーム機とでかい箱2つ持って帰ってきます。

ドリームキャストツインスティック、そしてDC版『電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム』です。





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あーこれがバーチャロンの新作か。まあ長兄は俺には合わないとプレイは断念してたから自分しかやる人がいない。そんなに気乗りはしないけど次兄がやろうよやろうよ〜と言うしまあ、やるかーと、SS版と同じくツインスティックを握り締めプレイ開始。



劇的なイノベーションが発生。それは脳を刺激し五感にコミットする圧倒的インスピレーション。プロパーを完全にリニューアルするスーパーノヴァ
アグリーするしかないその衝撃は、SS版OMGの移植度が低いとか当時は知らなかったので、純粋な感動でした。




なんだこの新しいテムジンは。グラフィックが綺麗になってるのは自分の目にもわかるけども、それとは別にめちゃくちゃかっこいい。OMGテムジンを完全に過去のものにする絶対的なかっこよさ。

相変わらず背中にはゲーム機、しかもオラタンが動くナイスなドリキャスを背負ってる。
それに加えてなんだあのブースター。走ると展開してカッチョイイ。カラーリングもなんだかスタイリッシュ。
新規追加されたターボ攻撃を使ってみるとなんかレーザー出した!すごい!かっこいい!強そう!え?追い打ちくらいにしか使えない?えー本当にーうーん分かった。


操作を一通り学び、ダッシュやアクションのひとつずつのバリエーション増加による自由度、戦略性の広まりから感じる新しいバーチャロン、『オラタン』の衝撃にひたすら感動。
オラタンすげえ!オラタンすげえ!すごい!と、小学生並の感想を繰り広げることしかできませんでした。



ゲームグラフィックって今でも進歩してますけども、スーパーファミコンからプレステ、セガサターンへ遷移した際の画面を埋め尽くす3Dという革新は非常に衝撃で。
そしてプレステ2ドリームキャストへの進化というのは更に衝撃を受けるもので。ここまで綺麗になるなんてウソだろって。


その更なる衝撃を圧倒的なゲーム性と共にダイレクトに僕に叩きつけてきたオラタン。相変わらずゲーセン通いはしなかったものの兄と1〜2年くらいは対戦してた気がします。
ちなみに継続してスティックは数回破壊しました。その数回を最後に優しいレバー操作を学びスティック破壊からは縁遠くなれましたけれども、その裏にはいちいち修理のためにセガに発送してた兄の苦労があったのだと思うとありがたい限りだなあと思うばかりです。


そんな感じでスティックを破壊しながら繰り広げられる兄弟対戦は移植度の高いDC版のお陰もあってかSS版OMGよりよっぽどいい勝負を繰り広げられました。
操作感覚の良さもあってゲーム理解についても意欲的に進み、Vアーマーの重要性、各攻撃の回避法など、どんどんと対戦するための基礎知識を学べました。


そして繰り広げられる兄との対戦はどちらかが撃破されるまでのデスマッチルールに通常対戦や近接縛り。
兄はアファBTをメインに、僕はテムジン。
軽口を混ぜた煽り合いに笑いが起き、発生する大ダメージ事故に叫びを発し、いい勝負だったと達成感を感じ合う。


美化などではなく確実に楽しかったと言い切れる対戦の日々でした。それは本当に狭い身内での対戦だったけども僕をオラタンに引きずり込むには充分でした。



そして僕は完全に、オラタンに夢中になってしまったのでした。




つづく